割れた外壁コーキングの補修とシリコン塗装 宝塚市
基本情報
- 地域:
- 兵庫県宝塚市
- 作業:
- 外壁塗装
- 値段:
- 65万円(足場代込)
- 工期:
- 6日間
- 担当者:
- 藤野(1級塗装技能士)
施工内容
・高圧洗浄
・コーキング
・下塗り(SGサーフ)
・中塗り(セラミシリコン)
・上塗り(セラミシリコン)
変色やヒビ割れなど外壁によくあるお悩みでご依頼
宝塚市にある木造2階建てのお家は、築17年。これまでに外壁の塗り替えは行っておらず、「そろそろ経年による傷みが目立ってきたから、塗り替えを行ってほしい」とご依頼をいただきました。
外壁を見せていただくと、それほど深刻ではありませんが排気ガスや空気中のホコリによる変色・シミ、日当たりのいい南面の外壁の色が抜けた白ボケ、同じく日の当たる壁に多いチョーキング現象など、外壁においてはよくある劣化が見られました。
特に目立っていたのはヒビ割れです。過去に他の塗装業者さんがヒビ割れをコーキングで補修した形跡がありますが、そこが再び割れていたり、これとはまた新たにヒビ割れができたりしています。
今回は、過去に行われた下地の調整跡をなるべく目立たないようにしつつヒビ割れの再補修を行い、塗装を仕上げました。
コーキングにできたヒビ割れを補修
「コーキングした箇所が割れてしまったのは欠陥?」と思うかもしれませんが、実はそうとは限りません。
コーキングはゴム質なので、補修後何も保護塗料を重ねずにおいた場合は、コーキング剤の中の油分が蒸発していくスピードが早く、数年経つと硬くなってしまいます。硬くなったコーキングは外壁の収縮に耐えきれず、また同じところが割れてしまうのです。
コーキングで補修を行ったヒビ割れのすぐ外側は、他の外壁と比べてわずかに盛り上がっています。ヒビ割れの中にはコーキングを刷り込む(押し込む)ので、盛り上がってくることはないのですが、その周辺がわずかに盛り上がってしまうのです。ここに再度同じ幅のコーキングを行うと、またその分だけ外壁が盛り上がって見た目に分かりやすくなってしまう可能性があります。
ですので、今回の場合に限らずコーキングの再補修をされるお客様には作業前に確認を行い、了解を頂いてから作業に入ります。
コーキング幅を広げて塗り盛り上がりを目立たなくする
コーキングを重ねると、その部分だけ外壁の盛り上がりが目立ってしまうことは先述しましたが、今回の事例ではその盛り上がりを極力分かりにくくするのがポイントです。
例えば1cm幅のヒビ割れしたコーキング箇所に、さらに1cm幅でコーキングを重ねると、横から見た時に盛り上がりが急に見えてしまいます。
そうならないように、コーキングの上にさらにコーキングを刷り込む場合は、元のコーキング幅より少し広げて塗っていきます。例えば1cm幅のコーキングだったら、3cm幅くらい余裕をみて、コーキングの層が出来るだけなだらかになるよう意識します。外壁をより自然な仕上がりにするための、ひと工夫です。
施行の流れ
高圧洗浄で外壁の汚れを落とします。
コーキングを広めの幅で刷り込み、再補修を目立たないようにします。
微弾性のあるSGサーフを下塗りし、伸縮に強い外壁の下地作りを行います。コーキングのテカテカしたツヤを抑え、目立ちにくくする効果もあります。
セラミシリコンの中塗りを行います。コストと耐久性のバランスが取れていることでよく選ばれる塗料です。
セラミシリコンの上塗りです。遠目で見るとクリーム色っぽく、近くで見るとやや薄緑色です。
まるで新築に戻ったようなキレイな外壁に
元の外壁の印象を変えないように塗装を行ったので、お客様からは「外壁にツヤが戻り、家が新築の頃に戻ったみたいに見えますね!」とお声をいただきました。喜んでいただけて良かったです!