トタン屋根の塗装の費用目安について
基本情報
- 作業:
- 屋根塗装
- 担当者:
- 若槻義治(1級塗装技能士)
施工内容
<関連する施工種別>
屋根塗装
「トタン屋根の塗装にはいくらかかるの?」とお悩みの方もいらっしゃると思います。トタン屋根の塗装は、外壁やカラーベストなどの屋根と同じく、選ぶ塗料によってかなり違います。
トタン屋根の塗装にかかる費用の目安
一軒家の平均的な屋根の面積は、120㎡~150㎡くらいです。これになぞらえると、1回の塗り替えにかかる費用は、塗料の種類別に錆止め(下塗り)を入れて、
- ウレタン塗料……約26万円
- シリコン塗料……約30万円
- フッ素塗料……約45万円
となります。しかし、あくまでこれは目安です。様々な条件により費用は変わってきますので、お見積りの際にご相談ください。
例えば、フッ素塗料は1回あたりの塗装の費用は割高なのですが、ウレタン塗料やシリコン塗料より長持ちするので、塗り替えの度に組む足場代のことなども考慮すると、長期的にはお得になると言えます。
トタン屋根の塗装にどんな塗料を使うのかは、お客様のご要望を聞いて、ご提案させていただきます。
トタン屋根塗装の耐久年数は約5~10年
※瓦棒形式のトタン屋根
トタン屋根の塗り替えの目安は5~10年。お住まいの地域によって、サビの発生しやすさなど違いはありますが、10年以上経ったら、塗り替えが必要になってくると思います。
ちなみに、現在施工するお家が増えてきている、特殊なめっき加工が施されたガルバリウム鋼板の場合は、トタンの屋根より耐久性に優れており、15年くらいはキレイな塗装が長持ちすると言われています。
トタンなど鉄の屋根の塗装は下地処理がポイント!
大まかな工程は、通常の屋根塗装と変わりないのですが、トタン屋根に限らず、ブリキなど鉄製の屋根の場合は、下地処理の段階でキレイな塗装を長持ちさせるためのちょっとしたポイントがあるのです。
サビや古い塗装をケレンがけでキレイに落とし切る
※ケレンがけをしているところ
トタンなど、鉄製の屋根の場合は色あせなどの経年劣化に加えて、サビを重要視する必要があります。カラーベストなどと比べて、金属の板で出来た屋根はとても錆びやすいのです。
まず、塗装前の下処理の段階では、屋根の表面についたサビをキレイに落とし切るところから始まります。ただ、トタン屋根のサビはこびりついていて、高圧洗浄だけでは落とすことができないことも多いです。この場合は、ケレンがけという作業を行います。
ケレンがけは、要はやすりがけのことです。ペーパーやすりなどを使い、頑固なサビを落としていきます。
以前塗り替えた塗装がべろべろとめくれあがってきている場合も、ケレンがけが有効です。古い塗膜を落とすことで、後の塗料の密着度を上げることができます。屋根だけではなく、ベランダ手すりや雨どいなどの鉄部にも、同じ事が言えます。
トタン屋根に錆止めを下塗りして、サビの発生を防ぐ
※錆止めを塗っているところ
ケレンがけで屋根の下地を処理したら、次に重要なのは錆止めです。他の屋根や外壁の塗装でいう「下塗り」がこの錆止めを塗る作業にあたります。トタンやブリキなど、鉄で出来た屋根の下塗りには、サビを防ぐ効果のある塗料を選ばなくてはいけないのです。様々なメーカーから、「トタン用」などと表記された錆止めが販売されています。
ちなみに、ガルバリウム鋼板の場合は、トタンやブリキの屋根と比べて錆びにくく耐久性もあるのですが、上塗り塗料の密着度を高めるために、ガルバリウム鋼板にとても適したエポキシ系の下塗り塗料を、弊社では推奨しています。
~まとめ~
- トタン屋根の塗り替えにかかる費用は塗料によって違う
- トタンの屋根塗装の耐久年数は10年未満
- トタン屋根塗装のポイントは下地処理と錆止め
トタン屋根の塗装なら日栄企画ぬり太郎まで!