ベランダのヒビ割れ補修とウレタン防水塗装 宝塚市
基本情報
- 地域:
- 兵庫県宝塚市
- 作業:
- ベランダ床塗装
- 値段:
- 5万5000円
- 工期:
- 3日間
- 担当者:
- 藤野(1級塗装技能士)
施工内容
・下塗り(プライマー)
・コーキング
・中塗り(サラセーヌ)
・上塗り(サラセーヌ上塗り剤)
ベランダの床から雨漏りしてくる!
知り合いから紹介されて弊社にご依頼を下さった、宝塚市の木造一戸建てにお住まいのお客様のお悩みは、ベランダの床からの雨漏りです。
ベランダからの雨漏りの原因は、排水口やそれに続く溝にゴミが詰まって雨水が溜まったり、床と外壁の間に亀裂が入っていたり、ベランダの水が漏れてくる場合でも他の場所が原因だったり、ケースバイケースです。そこで作業前にベランダに水を撒いて、どこから水が入って雨漏りしてくるのか確かめました。
結果、今回の雨漏りの原因はベランダの床と排水口まわりのヒビ割れであることが分かりました。
そこで今回は、コーキングでベランダのヒビ割れを補修して水が漏れてくるのを防ぎ、さらにコーキングの保護や防水の機能を高める目的でウレタン塗料を使った防水塗装を行いました。
コーキング補修の前にプライマーで下地調整
ベランダの床材によく使われるコンクリートは、経年による劣化で表面がホコリっぽく乾燥していきます。乾燥しすぎたコンクリートの表面は、コーキングや塗料の中の水分を急激に吸収してしまう傾向があり、コーキングがきちんと定着しなかったり塗料がムラになったりして、耐久性が悪くなります。
それを防ぐために行われるのが、プライマーと呼ばれる透明の塗料の下塗りです。
ヒビ割れにコーキングを打ち込む前にプライマーを下地を調整しておくと、接着材のような役割を果たしてコーキング材の密着力を高める効果があります。プライマーで劣化した床の表面を覆うことだけでも、ヘアクラックなど細かいヒビ割れに対するコーキング効果はあります。
ベランダ床と排水溝の周りのヒビ割れにコーキング
目に見えて分かるものではありませんが、実は床のヒビ割れは季節や気温の影響で広がったり縮んだりしています。例えば、朝の日光が弱く気温が低い時間帯にヒビ割れは細くなり、昼になって太陽が昇ってきて気温が上がるとヒビ割れは広がります。ほんのわずかではありますが、この動きを毎日繰り返しているのです。
ヒビ割れの伸縮に耐えられるよう、コーキング剤は柔らかく弾力性のあるゴム質で出来ているのが一般的です。今回も、ベランダの床全体のヒビ割れと排水口まわりにゴム質のコーキングを行っています。
ヒビ割れから起こる雨漏りは、コーキングによる補修だけで食い止めることができます。しかし、ゴム質のコーキングは日光に強くはなく、コーキングを入れてから何もせずに放置していると、すぐにコーキングの油分が乾いてカチカチになってしまいます。
硬くなったコーキングは床の伸縮に耐えられず、また割れてきてしまいます。また、見た目にも補修箇所が筋のように分かりやすく残るため、「予算を極力抑えたい」あるいは「見た目は全然気にしない」といった理由がない場合は、一緒にウレタン防水塗装を行うのが効果的です。
ウレタン防水塗装で防水性・耐久性のあるベランダに
ウレタン防水塗装は防水性や耐久性に優れた「サラセーヌ」を使って行っています。塗料は床の広い部分にはローラー、排水口に続く細い溝には刷毛というように道具を使い分けて、ムラなく塗っています。
中塗りとして塗るサラセーヌは、まるでゴムのシートを貼ったような弾力性のある仕上がりになり、高い防水性に加えて伸び縮みもしやすい素材なので、表面に新たなヒビ割れが出来にくくなります。
ただ弾力性のあるウレタン塗膜はコーキングと同じで光に弱く、日に当てているとそのうちとカチカチと固まってきて、弾力性が失われます。そうするとまた、新たなヒビ割れが出来る原因になりますので、中塗りのサラセーヌを日光の紫外線が原因でおこる劣化から守る保護材(ウレタントップ)を上塗りしています。
作業完了後、お客様からは「雨漏りも止まったし、ベランダの水はけもよくなった!」とお声をいただきました。雨漏りは、厄介なお家のトラブルの1つです。発見したら放っておかず、早めにご相談ください!!