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外壁やブロック塀の塗装が膨れる原因とは?

外壁イメージ

 

 

基本情報


作業:
外壁塗装


担当者:
ぬり太郎代表 若槻
ぬり太郎代表若槻

施工内容

<関連する施工種別>
外壁塗装

外壁やブロック塀の塗装の表面が、やけどの水膨れのように膨れているのを見たことはありませんか?

この現象に正式な名称はありませんが、“塗膜膨れ”と呼ばれているのをよく聞きます。

外壁が膨れてしまうのは、単なる経年劣化が原因ではなく、外壁そのものやブロック塀の構造上の問題から発生するトラブルです。

今記事では、見た目が悪くなるだけでなく、外壁の素地を傷める可能性にもつながる、外壁の”膨れ”について触れていきたいと思います。

外壁やブロック塀の塗装が膨れてしまう基本的な原因

塗膜膨れ

外壁やブロック塀の塗膜膨れが起きてしまう基本的な原因(メカニズム)は、「塗膜の中に入った水分が、外側へ逃げようとしたときに、出口がないこと」です。

上記のような状況の例を、いくつか例に挙げます。

①弾性塗料の塗膜の下に水分が入りこみ、その水分が逃げない

外壁に塗膜膨れが起きている場合によく考えられるのは、その外壁に弾性塗料が使われている場合です。

弾性塗料は水を通さない性質があり、防水性には優れているのですが、その一方、塗膜の中に入ってしまった水分を逃がすことが出来ません。

例えば、ちょっとしたクラックや、サッシまわりのヒビなどから雨水が入ってきた場合、逃げ場が無いまま塗膜と素地の間に水が蓄積していき、やがて水分が塗膜を外側に”押しだす”ような形で、ぷくっと膨れてしまうのです。

②土の上に置いているブロック塀に塗装をしており、土から上がってきた水分が逃げない

先程は、クラックやサッシまわりのヒビなど”外から入ってきた水分の逃げ場が無い”ということについて説明しましたが、何も水分は外側だけからやってくるものではありません。

特にブロック塀は、その内側から水分が発生しやすい構造物です。

ブロック塀の形状は様々ですが、ブロックの中が空洞になっていて、土の上に直置きするタイプで、なおかつ防水塗装をしている場合は、塗膜膨れが置きやすいです。

土の中に含まれる水分が、ブロック塀と塗膜の間で充満していき、やはり塗膜を”押しだす”ようにして、膨れてしまいます。

ブロック塀両面に塗装をしている場合、表か裏どちらかに塗膜膨れが発生する可能性が高いです。

塗膜膨れが外壁・ブロック塀の素地にもたらす悪影響とは?

塗膜膨れの原因(メカニズム)については、先程簡単にご説明しました。

でも、いざ塗膜膨れを発見してしまった場合、放置していていいものなのでしょうか?

答えは、「急がなくてもいいけど放置はダメ!」です。

塗膜膨れの箇所は、たいてい中の水分が時間をかけて乾き、カピカピ・カサカサになっています。

軽く触るだけで、ぼろぼろ剥がれおちるようなイメージです。

「外壁は3回塗りをしているから、1番上の層が剥がれただけなのでは?」と考えてしまいがちですが、実は塗膜膨れが剥がれた段階で、下塗りまで一緒に剥がれてしまい、外壁の素地がむき出しになってしまうことがほとんどです。

外壁の素地がむき出しになっているところに、横殴りの雨が当たると、外壁そのものが傷み始めて、構造の深いところまで雨水が侵入し、やがて深刻な水漏れトラブルに発展する恐れもあります。

外壁の塗膜膨れを起こさないために塗装業者として気を付けるポイント

外壁の塗膜膨れは、「膨れている部分だけキレイにして、はい終了!」という訳にはいきません。

塗料の種類や経年劣化、施工工程が主な原因ではなく、その場所の構造そのものに問題があるため、根本的に解決しないと、どうにもならないのです。

ちなみに、日栄企画ぬり太郎では、外壁塗装後の外壁やブロック塀の塗膜膨れを防ぐために、まずは事前調査をしっかりとします。

~塗膜膨れを起こす可能性がある箇所を見る~

  • ブロック塀
  • 防水工事を行っているベランダが天井になる付近の外壁
  • 防水工事を行っている陸屋根が天井になる付近の外壁

※防水工事を行っているベランダや陸屋根の天井が、塗膜膨れを起こす可能性があるとしているのは、防水工事を行ったことで、内から外に逃げ切れなくなった水が、外壁側へ流れている可能性があるためです。

その他、水を吸いやすいRC外壁・モルタル外壁も、塗膜膨れが起きる可能性があると判断します。

~塗膜膨れを起こす可能性がある箇所の”状態”を見る~

  • 染みがあるかどうか
  • 塗膜がベロっとめくれていないかどうか

先述した「塗膜膨れを起こす可能性がある箇所」について、上記の2点をよく注意して見ています。

これらの2点は、どこからか水が流れてくる場所であること、水をふくみやすい場所であることを示すためです。

塗膜膨れを起こしやすい「場所」と「状態」が揃っている場合、お客様にも問題点をご説明した上で、外壁塗装には弾性塗料を選ばないなどの対策を取ります。

1番ひどい塗膜膨れの理由として、塗装業者の施工不良(何らかの手抜き)があるようですが、日栄企画ぬり太郎では、そんなことがないように、事前調査・打ち合わせを踏まえて、丁寧に塗装させていただいていますので、その点は安心していただきたいと思います。

「塗膜の膨れが目立ってきたので、そろそろ外壁の塗り替え時かな?」とお悩みでしたら、大阪のぬり太郎まで、お気軽にご相談をいただければと思います。

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