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ALC外壁塗装の費用と塗装前に行うべき補修

ALC外壁 イメージ

 

 

基本情報


作業:
外壁塗装


担当者:
ぬり太郎代表 若槻
ぬり太郎代表若槻

施工内容

<関連する施工種別>
外壁塗装

ALC外壁とは?

ALC外壁とは、5階前後の低層マンションや、倉庫、商業施設などで使われている、パネル式の外壁のことを指します。

メーカーにより差があるのですが、同じくパネル型のサイディングボード外壁が、厚み10~20mmであるのに対し、ALC外壁は、60mm以上の厚みがあり、耐久性に優れています。

エアーチョコのように気泡が含まれたコンクリートなので、厚みの割に軽量化でき、同時に断熱・遮音効果があるのが特徴です。

今回は、そんなALC外壁の塗装の費用感や、塗装前に行うべき補修など、ALC外壁の塗装に関する基礎知識をご紹介したいと思います。

ALC外壁は水を含みやすいので、やせたコーキングの補修はしっかり行う

ALCパネルも、サイディングボードと同様に、ヒビが入って割れることもありますが、もともと耐久性の高い壁材なので、よっぽど強い衝撃を与えないかぎり、その可能性は極めて稀でしょう。

ただALC外壁は、先述したように気泡の多い外壁ですので、やせたコーキングや剥がれた塗膜の隙間から水が入り込んだ場合、その水分を多量に吸いこんでしまうというデメリットがあります。

そのため、ALC外壁が建物の外壁として使われている場合、水漏れトラブルに備えて、パネルの継ぎ目のコーキングの状態を特に気にしなくてはいけません。  

コーキングがやせていたり、千切れている箇所があれば、塗装を行う前に、補修が必要です。

ALC外壁は、1枚あたりの幅が狭いため、必然的にコーキングを使用したALCの継ぎ目が多くなり、補修箇所が多くなりがちです。

補修費用や工期をおさえるため、初めてのALC外壁のコーキング補修は、打ち替えではなく上から被せる、打ち増しで行い、2回目は初期のコーキングがもう干からびてボロボロになってしまっているので、古いコーキングを撤去しての打ち替えを行います。

ALC外壁の塗装にオススメの塗料について

ALC外壁の中塗り・上塗りに使用できる塗料は、窯業系サイディング外壁や、モルタル外壁と同様に、ウレタン、アクリル、シリコン、フッ素などの種類があります。

なかでも、耐久性とコストのバランスに優れた、水性のシリコン塗料が多く選ばれています。

気泡が多いALC外壁は、下塗り(アンダーフィラー)の防水効果が大事

中塗り・上塗りに使う塗料は、他の種類の外壁とほぼ同じとはいっても、ALC外壁の塗装では、防水効果が重視されます。

その理由は、先述したように、ALC外壁には気泡が多く含まれており、塗膜のはがれやコーキングのやせにより、水漏れのリスクが、サイディングボードなどの、他の外壁と比べて高いためです。

日栄企画では、下地の目つぶし・水の吸い込み止め効果が高い、ALC外壁の塗装に適したアンダーフィラーなどを使用しています。

キメが細かい下塗り材なので、ALC外壁の気泡を覆うことができ、水分の吸い込みをおさえ、ALC外壁そのものが劣化して、ボロボロ崩れてしまうことを防ぎます。

※アンダーフィラーは、表面に凹凸が多いコンクリート面の塗装にも、よく採用されています。

ALC外壁の塗装の費用感~サイディング外壁より1割高~

一概には言えませんが、ALC外壁の塗装では、防水効果を高めるために、塗料を少し厚めに塗ります

また、先述したように、ALC外壁は継ぎ目が多いため、基本的にコーキング補修の長さも、長くなります

その他、建物の大きさ、コーキングの補修の内容(打ち増しなのか、打ち替えなのか。打ち替えの場合、撤去費用が必要なので若干高くなる)によって、工期や費用に差は出てきます。

あくまで例としてあげるなら、同規模の施工面積で、同じだけの工期がかかったとして、サイディングボード外壁の塗装と比べた場合に、ALC外壁の塗装の方が、1割程度費用が高くなります

<サイディング外壁とALC外壁の塗装費用の違いの例>

  • 施工面積150㎡の倉庫(サイディング外壁・工期7日間)……100万円
  • 施工面積150㎡の倉庫(ALC外壁・工期7日間)……………110万円

ちなみに下記事例では、施工面積が500㎡ある低層マンションを、工期7日間で行って、費用は約80万円でした。

ただ、コーキングの状態が良かったので補修を行わなかったことと、安価なアクリル塗料を使用したので、費用が比較的安く済んでいます。

→ 4階建マンション(500㎡)の格安でムラのない外壁塗装 寝屋川市

ALC外壁の塗装を考えられるのは、工務店さんやマンションのオーナーさんが多いでしょうか。

一戸建てよりも、多数の人が暮らしたり、訪れたりする建物に施行されることが多いALC外壁だからこそ、水漏れトラブルの回避のため、コーキングの劣化(やせ・千切れ)などの変化を見逃さず、10~15年程度に1度の外壁塗装を行いましょう。

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