外壁タイルの塗装前に知っておきたい3つのポイント
基本情報
- 作業:
- 外壁塗装
- 担当者:
- ぬり太郎代表若槻
施工内容
<関連する施行工事>
外壁塗装
近年、外壁の一部や門柱などに磁器のタイル(以下、外壁タイル)を使われているお家が増えてきました。
外壁タイル自体にも経年による劣化(約30年~40年が目安)が存在し、「タイルの色あせを何とかしてほしい!」、あるいは「タイルとタイルの間(目地)から雨漏りしてきているのを何とかしてほしい!」とご相談を受けます。
「そもそも、外壁タイルに塗装は出来る?」という疑問があるかも知れません。
外壁タイルならではの陶器のような質感は少なくなりますが、外壁タイルに塗装はできます。
そこで今回は、そんな外壁タイルの塗装に関して、知っておいていただきたい3つのポイントについてお話したいと思います。
ポイント1.外壁タイルの塗装の価格
外壁タイルの塗装にだけ使う塗料というものは現状なく、通常の外壁塗装に使うようなシリコン塗料やウレタン塗料を使います。
そのため、通常の外壁塗装と価格はほとんど変わりません。
<塗料別の価格表>
外壁タイルの状態が良く、元のタイルの色を生かしたいという場合は透明のクリヤー塗料を使うこともあります。
ただ、クリヤー塗料はシリコン塗料やウレタン塗料などと比べて割高ですし、そもそもタイルの状態が良好でないと使えないので、それほど使う機会はないかなというのが現状です。
ポイント2.外壁タイルの破損は塗装だけでは不十分
外壁タイルを塗装するきっかけになるお悩みは、「雨漏り」が多いです。
外壁タイルからの雨漏りの原因は、タイルとタイルの隙間のモルタルが、経年劣化で割れたり、経年による縮みからくる破損部分から雨水が浸入し、雨漏りにつながっているケースが多いです。
このような場合は、塗装の際にこの目地をしっかり補修します。
ただ、タイルそのものが割れている場合、コーキング・塗装による補修を行うことは可能ではあるのですが、どうしても割れる前のタイルと全く同じ状態には復元できません。
また、修復跡も、目立ってしまいます。
ですので、よく似た色味の外壁タイルと一部張り替えてしまう方が多いです。
ポイント3.ツルツルの磁気タイルは塗料が密着しづらい
「磁器の質感は失われてもいいから、イメージを変えるために塗装を行いたい!」という場合に、知っておいていただきたいのが、磁器タイルの塗料の密着性に関するデメリットです。
ツルツルの磁器タイルの上に塗装を行うことは、いわばガラスの上に塗装を行うのと同じようなイメージです。
磁器タイルは、製造の段階でコーティング加工が施されており、表面に凹凸が少ないので、塗料が密着しづらいのです。
そのため、ケースバイケースで一概には言えない部分はあるのですが、通常の外壁よりも塗装の耐久年数が若干下回る可能性があるかもしれないということを、ご理解いただければと思います。
密着性を少しでも上げるための一工夫として、ツルツルの外壁タイルの表面に、まんべんなく傷をつける作業(ハンダがけ)を行います。
後から塗装を行うので、それほど気になることはないかと思いますが、「傷をつけるのはちょっと……」という場合は、タイルの”塗り替え”ではなく”張り替え”をオススメしています。
まとめ
- 外壁タイルの塗装にかかる費用感は通常の外壁塗装とほぼ同じ
- 外壁タイルの目地の劣化はモルタルで補修できるが、タイルそのものの補修に塗装は不向き
- ツルツルの磁器タイルは塗料が密着しにくい
外壁タイルの塗装は、タイルの状態などで、適した方法が変わってくる、少し特殊な塗装です。
そのため、私たちも現場を見てどんな風に塗装していくかを判断していくことになります。
外壁タイルの塗装に関しまして、分からない事や気になる事がございましたら、何でもお気軽にお問合せください!
外壁タイルの塗装なら日栄企画ぬり太郎まで!