外壁塗装・屋根塗装に必要な日数(工期)について
基本情報
- 作業:
- 外壁塗装、屋根塗装
- 担当者:
- 若槻義治(1級塗装技能士)
施工内容
<関連する施工種別>
外壁塗装、屋根塗装
外壁や屋根の塗装には、どれくらい日数がかかるのでしょう?
おおまかに言えば、約2週間~3週間で塗り替えは完了しますが、
- 外壁だけを塗装する場合
- 外壁と屋根の両方を塗装する場合
では、微妙に工期が違います。
また、下塗りをパターンづけ(模様づけ)するのか、コーキングなどの補修が必要なのかによっても工事期間に差はあります。
そして、季節や天候も塗装の期間に影響します。
色々と細かい条件によって、外壁塗装や屋根塗装に必要な日数にそれぞれ違いがあるのです。
そこで今回の記事では、外壁塗装や屋根塗装の必要な日数の目安を、行う作業によって分けて解説いたします。
また、外壁・屋根それぞれ施工面積は150㎡として、日数を計算します。
外壁だけの塗装を行う場合にかかる日数は約9日
まずは、外壁のみを塗装するのに必要な日数についてご説明いたします。
150㎡の施工面積だとすると、外壁塗装の工期は約9日間です。
1日目は足場の組み立て・カーポートなどの屋根(波板)の撤去
まずは、足場の組み立てから始めます。
この際、カーポートなどの屋根(波板)が、足場の組み立ての邪魔になってしまう場合、一旦撤去します。
これらの作業は大体約1日間で完了します。
2日目は高圧洗浄
2日目は、外壁の汚れを落とすための高圧洗浄を行います。
1日で外壁を洗浄しますが、濡れている状態では次の作業は出来ませんので、この日はこのまま作業を終了します。
3日目は鉄部の錆止めと養生作業
この日からいよいよ塗装の作業に入ります。
1番最初に塗るのは、手すりなど鉄部の錆止めです。
なぜ鉄部の錆止めを行うのかというと、外壁に塗装を行う際に塗料がはねてしまう場合があるからです。
ですので、錆止めまでを塗っておいて、外壁や屋根の塗装が済んでから、最後に鉄部の上塗りをして仕上げることが、汚れる心配がなく効率が良いのです。
錆止めが終われば、お家の窓など塗装を行わないところには全て、ビニールを張って塗料が飛ばないように養生を行います。
4日目は養生作業と外壁の下塗り
4日目は、前日の養生作業が完了していなければ、続きを行っていきます。
養生が終われば、いよいよ外壁全体の下塗りを行います。
5日目に外壁の中塗りと上塗り
5日目は、上塗り塗料の2回塗り(中塗り・上塗り)を行います。
中塗りが完全に乾いてから、上塗りをするようにしています。
6日目に養生の撤去と鉄部の塗装
6日目には、ビニールの養生を取り外します。
広い範囲の塗装は、この地点で終わっていますので、塗料独特の強い匂いの換気が行えるようにするためです。
また、余裕をみて鉄部の上塗り塗装も行います。
7日目・8日目は鉄部塗装と手直し
7日目、8日目は鉄部の上塗り塗装と手直しです。
「鉄部の上塗りだけで丸1日以上かかるの?」と思ってしまうかもしれませんが、錆止めはトユ(雨どい)には塗らなくてもいいのに比べて、上塗りだけはトユも含めた鉄部全体に塗らなくてはいけないので、1日はかかってしまうのです。
全体的に外壁塗装の仕上がりを見て、塗り残しがないか確認します。
塗装に使った道具の片づけや出たゴミの片づけなども行います。
9日目に足場の解体・撤去した波板の復旧
いよいよ作業最後の日は、組み立てた足場の解体を行います。
最初に取り外したカーポートなどの波板も元に戻します。
波板がボロボロに劣化している場合は、新しい波板を交換します。
以上の9日間で、外壁塗装は完了です。
また、
- サイディング外壁などコーキングの打ち替えを行う場合はプラス2~3日間(約12日間)
- 下塗りの際にパターン付け(模様付け)を行う場合はプラス1日間(約10日間)
と覚えておくとよいかもしれません。
外壁と屋根両方の塗装を行う場合にかかる日数は約11日間
実際は、足場代や人件費の兼ね合いから、外壁と屋根の塗装を同時に行うこともあります。
この場合にかかる日数は約11日間で、外壁塗装の工程は、先述したものとあまり変わりありません。
1日目に足場の解体・必要に応じて波板等の撤去を行い、2日目は外壁の洗浄作業に加え、屋根の洗浄作業もまとめて行います。
そこから、5日目の外壁の上塗りまでは、先述したものとほぼ同じ工程です。
外壁が仕上がったら6日目から屋根の下塗りを行います。
そして、
- 7日目に屋根の中塗り・上塗り
- 8日目に終わっていなければ上塗り・外壁と屋根の両方の鉄部の塗装
- 9日目・10日目には鉄部の塗装の続き、片付け、手直し
- 11日目に足場の解体(外した波板の復旧)
上記のように作業が進み、約11日間で外壁および屋根塗装は完了です。
また、
- サイディング外壁などコーキングの打ち替えを行う場合はプラス2~3日間(約14日間)
- 下塗りの際にパターン付け(模様付け)を行う場合はプラス1日間(約12日間)
というように、条件によって目安の期間が少し延びます。
冬は工期が延びやすく、雨の日は塗装を中止します
これまでに例としてあげたことから、
「最長でも塗装にかかる日数は14日間くらいかな?」
と計算してしまうかもしれませんが、実際はもう2,3日は余裕を見ていただいたほうが良いです。
特に冬は、気温が低くて塗料が乾きにくいので、塗装に時間がかかってしまいます。
また冬の朝方、特に屋根に多く見られる霜も、乾いてなくなってしまうまでは塗装を行えないので、気温が上がって霜が溶けた昼からの作業になり、やはり時間がかかります。
もちろん、なるべく時間を有効に使えるように工夫して塗装を行っていきますが、それでも長引いてしまうことがありますので、やはり冬場の施工日数は多めに見積もっておくことがオススメです。
そして、いかなる場合でも、雨の日は塗装を行えません。
足場の組み立て・撤去などは、雨の日でも作業できますが、塗料を用いる場合は途中で雨が降ってきても、塗装は一旦中止です。
雨が止み、外壁や屋根が乾くまで”待ち”の状態になります。
約2週間の作業の間に、何日か天候が崩れてしまうことも考慮して、1番最初に書いたように約2週間~3週間の工期で見積もっておくのがベストです。
ちなみに日栄企画ぬり太郎では、この記事のように何日目に何の作業を行うのかという予定を書いた工程表をお渡ししています。
その工程表にはあらかじめ、予備日を設定しておりますが、それは天候の崩れなどによる作業の延期を考慮して作られた日です。塗装をお休みする日ではありません。
また、「雨続きが原因で日数が余計にかかってしまったら、その分の追加料金が発生するのでは?」と不安に思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、日栄企画ぬり太郎では作業の内容からお見積りを出させていただいており、日数が延びたからといって、追加料金をいただくことはありませんので、安心してください!
外壁や屋根の塗装にかかる日数以外にも、塗装に関して不安な点がありましたら、どうぞお気軽にご相談くださいね!
外壁塗装・屋根塗装のことなら日栄企画ぬり太郎まで!