外壁塗装の相見積について~「安ければ良い」訳じゃない!~
基本情報
- 作業:
- 外壁塗装、屋根塗装
- 担当者:
- ぬり太郎代表 若槻
施工内容
<関連する施工種別>
外壁塗装、屋根塗装
外壁の塗装を行う前には、塗装前の外壁の状態をよくチェックした上で、作業内容や使用塗料などを決めて、「○○万円の費用がかかりますよ」とお伝えする、いわゆるお見積りを行います。
そして費用が安い会社を選んで塗装をしてもらうために、2~3の外壁塗装業者に無料の見積りをお願いする「相見積」を行う人も多いです。
ただ、見積書の書き方に、これといった決まりはないので、各塗装業者で見積書の内容はバラバラ。
だからといって、外壁塗装の総額だけ見比べて、安い所を選ぶのはオススメできません。
書き方がバラバラな相見積書の中から、本当に良い外壁塗装業者を選ぶためには、どんなことに気をつけた方がいいのでしょうか。
まずは知っておきたい外壁塗装の見積りの平均価格
極端な表現ですが、相見積の際に”良い見積書”と”悪い見積書”を比べる上での基本になるのは、外壁塗装の見積の平均価格です。
見積書の書き方だけではなく、塗装の費用自体もバラバラですが、おおよその平均価格は下記のようになります。
<普通の一戸建て(施工面積150㎡前後)の場合>
- 外壁の塗装費用:約30万円
- 足場の組み立て、解体費用代:20万円
- 高圧洗浄:3万円
- プラスアルファ補修費用
日栄企画では、グレードの高いシリコン塗装でも、足場込みで42万円前後で行っているので、平均価格よりは少し安い計算です。
上記の各平均価格より著しく安い場合は、何か工程を飛ばしてしまう、などの可能性も考えられなくはないので、「安い!」と直ぐに飛びつかず、「○○社にくらべて、こんなにも安いのはどうして?」と確認できたら、しておいた方がいいでしょう。
手抜きの外壁塗装とは関係なく、見積り価格の内容に幅があるのは、その塗装業者の営業体制などの違い(営業人員がたくさんいるなど)で、1件あたりの塗装で回収するべき費用に差があるからでもあります。
相見積で選ばない方がいいのは「とにかく曖昧な見積書」
他のコラムでも説明しているのですが、外壁塗装の相見積をされる際、候補から外した方がいいのは、安くても作業内容がとても曖昧な見積書です。
費用が高くて内容が曖昧な見積書は、躊躇なく候補から外す方も多いと思いますが、例え費用が安くても、作業内容が曖昧な見積書は多少疑う必要があります。
<例>
- 塗料の種類が明記されていない
- 坪計算で費用を算出している(坪計算では、施工面積が正しく測れないのに)
- 外壁塗装○○一式と全部まとめて書いている
もちろん、安い塗装業者が必ずしも悪いわけではありません。
ただ、安くても安い理由が分からず、作業内容も”外壁塗装一式”とまとめられていると、本来行うべき工程を省略されていたり、2回塗りが必要なのに1回塗りで済まされていた場合でも、気付くことができません。
相見積に限ったことではないですが、お家の図面だけ見て塗装面積を概算し、現地調査をしない塗装業者も、やめておいた方が良いでしょう。
実際に外壁を塗り始めてから大幅な修正に気付いても、費用を上乗せすることができないので、労力をコストに合わせるため、「どこかの工程を削ってしまう」ことも十分に考えられます。
このあたりについては、下記記事でも取り上げていますので、合わせてご覧ください。
→ 失敗しない外壁塗装業者の選び方~ダメな業者を見抜く2つのポイント~
相見積で選ぶべきなのは「雨戸の大きさ等で分けて記載した細かい見積書」
相見積の中から、選ぶべきなのは、ただ1番安い塗装会社ではなく、出来るだけ細かいところまで、作業を分類して記した見積書です。
出来るだけ細かいところまで記載された見積書がいくつかあるなら、その中から、費用の安いところを選べばいいでしょう。
例えば、上記の見積書のサンプルでは、雨戸は○枚と枚数単位で明記されていますが、”大”、”小”2種類の大きさに分類してあります。
これは考えてみれば当たり前の話ですが、「掃き出し窓くらい大きい雨戸10枚への塗装」と「腰窓くらいの小さい雨戸」では、使う塗料の量、つまり費用が違ってくるからです。
また、その他鉄部の塗装についても、「ひさし」、「トユ(雨どい)」などに分けて、施工面積および見積り費用が明記されています。
さらに塗料のグレードによって値段が違いますから、“どの場所に”、”どのくらいの面積”、”何の塗料を使って”塗装を行うのか、分かりやすく記載されていることが、信頼できる見積のポイントとなります。
外壁塗装は高い買い物! 相見積したら信頼できる会社を選びましょう
これは個人の価値観なので、一概には言えない部分ではありますが、外壁塗装はけっして安い額の買い物ではありません。
外壁塗装の相見積をするなら、「”目先の安さ”だけにとらわれず、”お金を出してやってもらうことに、安心することができる”会社を選ぼう」という考え方を持つことが大切です。
日栄企画ぬり太郎では、外壁塗装の費用も比較的安いですが、やはりお客様に安心感を与えることを第1にと考えています。
見積書に関しても、誤解を与えないようにできるだけ詳しく書き、お客様が疑問に思っていることに関しては、親身にお応えするよう、心がけています。
そのおかげか、今まで見積の関係でトラブルになったことは、1度もございません。
相見積したら、信頼できる塗装業者に外壁塗装を依頼しましょう!