外壁塗装・屋根塗装に使う塗料の臭いについて
基本情報
- 作業:
- 外壁塗装、屋根塗装
- 担当者:
- 若槻義治(1級塗装技能士)
施工内容
<関連する施工種別>
外壁塗装、屋根塗装
外壁や屋根塗装に用いる塗料は、塗料の種類により程度の差はあれ、シンナーのような臭いが発生します。
臭気の感じ方は人それぞれですが、換気が不十分な場合、臭いだけではなく、頭痛がしたり気分が悪くなったりすることもあります。
実際に外壁や屋根の塗り替えを行うお家だけではなく、その周りにも塗料の臭いは影響するので、ご近所さんへの挨拶まわりも重要になってくるわけです。
→ 外壁・屋根塗装前の近隣挨拶まわりについての記事はこちら!
今回は、外壁塗装や屋根塗装に用いる塗料の臭いについて、
- 塗料の種類により臭いの強さが違うこと
- 季節によって塗料の臭いの留まる長さが違うこと
- 塗料のシンナー臭の対策には換気が必要であること
以上の3点を中心にお話させていただきます。
溶剤タイプの塗料はシンナーの臭いがキツい!
塗料には、水性タイプ、弱溶剤タイプ、溶剤(油性)タイプの3種類がありますが、なかでも溶剤タイプの塗料が、強い臭いを発生させてしまいます。
現在は、比較的臭いの少ない水性タイプの塗料にシフトしつつありますが、屋根や鉄部の塗装には、耐久性や密着性に優れた(長持ちする)溶剤タイプの塗料を使うことが、まだまだ多いです。
なので、「どうしても屋根塗装の臭いを抑えてほしい」と、お客様よりご要望があった場合には、外壁に使うような水性タイプの塗料で塗装を行うことをご提案しています。
ただ、溶剤タイプの塗料と比べると、耐久面で劣っていて、長持ちしないことがデメリットです。
屋根の素材や立地の条件などによりケースバイケースですが、だいたい3~5年ほど、耐久年数が短くなるかと思います。
また、アクリルやシリコン、フッ素など、塗料の材料による臭いの差は、ほとんどありません。
あくまで水性塗料か溶剤(油性)塗料かということに、臭いの大きさの違いがあります。
夏は臭う時間が短く、冬は臭う時間が長い
塗料の臭いは、季節によって臭う時間に違いがあります。
基本的に、塗料は乾ききってしまうと、臭いはほとんどなくなります。
逆に、塗料を塗りたてで、液体のままの状態のときに、シンナーのような臭いが発生してしまうのです。
夏場は日差しが強く、気温も高いので塗料はすぐに乾きます。
ですので、臭いが発生している時間が短くて済みます。
しかし冬場は気温が低いので、塗料が蒸発しづらく、臭いが発生する時間が長くなってしまいます。
塗料の臭いを気にされる場合は、塗料が蒸発しやすい夏場に塗装を行う方がいいでしょう。
塗料の臭いの対策には換気が必要!
塗料の臭いに対してとれる対策は、ずばり換気です。
「窓を開けない方がいい?」と思うかもしれませんが、窓を開けないと逆に臭いが室内にこもり、屋根から下りてきたシンナーの臭いが逃げていかないので、頭痛など体調を悪くしてしまいます。
せめて2階だけでも窓を開け放ち、新鮮な空気と換気し続けることが大切です。
外壁と屋根の塗装を同時に行う場合、日栄企画ぬり太郎では外壁から屋根の順に塗装を行います。
外壁塗装の際に窓などに張っていたビニールの養生は、屋根塗装に移る前に外しますので、きちんと換気が行える状態にはなります。
それでもやっぱり塗料の臭気が不安なお客様は、日中はお出かけをされ、家を空けられるのも1つの手です。
お客様がお留守の間も、責任を持って塗装作業を行わせていただきます。
(※外出の際はしっかりと戸締りをお願い致します。)
外壁塗装・屋根塗装の塗料の臭いに関するまとめ
- 溶剤タイプの塗料の臭いがきついので、気になるなら水性タイプを選ぶ
- 夏場は塗料が蒸発しやすいので、臭いが発生する期間が短くて済む
- 施工中は換気をしっかり行い、どうしても気になるならお家を離れる
その他、人間の何倍も嗅覚が優れた犬や猫を飼っている、小さなお子様がいらっしゃる、など塗料の影響が特に心配な場合も多くあるでしょう。
ですので、塗料の臭いに関して気になることや不安な点がありましたら、お見積りの段階などで、
「犬を飼っているんですが……」
「小さい子どもがいるのですが……」
と、何でもご相談をいただきたいと思います。
できるだけ、お客様のご要望にお応えし、お客様の負担にならないように塗装を行わせていただきます。
外壁塗装や屋根塗装のことなら日栄企画ぬり太郎まで!